♠ 融愛 ~Melt Down~

  融愛 ~Melt Down~　/　著：沙野風結子

あらすじ＞＞
「あんたを守ってきたのは、俺だ。これからは『男』も俺が与えてやる」　嫉妬に狂った弟は、今まで抑えてきた感情を露にした。
母に捨てられた兄弟は、不定期に振り込まれる金を頼りに生きてきたが、それは弟・翼久が売春して稼いだ金だった。それを母からだと思い込んで育った兄・海理は堅気の社会人の道を、翼久はホストの道を歩んだ。兄への想いを密かに募らせる翼久は、ある日、海理が男に押し倒されているのを見て逆上する。翼久の怒りは昏く激しい劣情と化して―。

個人的評価★＝4つ

※ ブログ移動しました。
⇒ 新しいブログで続きを読む

堅気の兄とホストの弟の実兄弟モノです。
父親が事故で亡くなり、母親からネグレクト（育児放棄）の虐待を受ける兄弟。母親からの暴力を身体を挺して守った兄・海理に対して、弟の翼久は想いを募らせます。ある日、同僚に押し倒されている兄を見て、逆上した翼久が過去を暴露し、海理を押し倒します。

かなり強引に海理を押し倒し、激しい執着を押し付け、ピアッシングしてきたりする翼久ですが、一時的にEDになっていた海理が翼久ではない手でイったと知ったときに零す涙が、海理への深く純粋な想いを感じました。このシーンが一番萌えましたｖ

ドロドロな実兄弟モノですが、お互いがお互いしか見えていないくらい想い合っている最後は甘いお話です(^^)　兄弟モノ、沙野先生ファンの方には是非オススメしたい作品ですｖ

close

♠ 兄弟 -夏-

兄弟　-夏-　/　著：丸木文華

あらすじ＞＞
人気俳優の弟、涼司の撮影に同行した高校教師の悠―実の兄弟でありながら、身体を繋げている二人。長い間、憎しみに縛られ傷つけあってきた彼らだが、互いの想いを知り、その関係は変わった。今ではどんな時でも共にあろうと決意した…溺れるままに…。
だが、撮影現場である南の島のバカンスクラブで、偶然にも悠の昔の教え子だというモデルの青年、保科と再会し…。スリリングな色に濡れる背徳愛書き下ろし。

個人的評価★＝5つ

※ ブログ移動しました。
⇒ 新しいブログで続きを読む

『兄弟』の続編です。
今作から読んでも分かりますが、前作を読んでからをオススメします。

前作で両思いになり、弟の兄への執着はますますヒートアップしていますが、それはお互いが相手しか見えていないのが分かっているので、前作ほどドロドロな暗い雰囲気ではありません。
今作は主人公・悠の元教え子というモデルの青年を軸にお話は進みます。今作はかなり濃厚なエチシーンがあり、お腹いっぱいになること間違いナシです（笑）　また教え子の正体が最後に明かされますが、全く想像していない事実で驚きました。

是非、続編も出していただきたいと思います。
『秋』と『冬』と、もう少しこの兄弟を見れたら嬉しいです。

攻め→受けの激しい執着、兄弟モノ、ダークな作風が好きな方には、前作から是非読んでみていただきたい作品です

close

♠ 兄弟

兄弟　/　著：丸木文華

あらすじ＞＞
生真面目な生活を送る高校教師、悠のもとに転がり込んできた疎ましい人物…それは、若手俳優の黒崎祥こと弟の涼司だ。中学時代から芸能界に入り、今では“抱かれたい男ナンバーワン”として人気の涼司。
だが二人には獣じみた過去が…5年前、力ずくで涼司に嬲られたあの夜…。兄を貶め征服する弟…その存在に怯え囚われる兄。
そこにあるのは憎しみ、執着それとも…?歪んだ禁忌なる究極愛書き下ろし。

個人的評価★＝4.5

※ ブログ移動しました。
⇒ 新しいブログで続きを読む

存じ上げない作家さんでしたが、大好物な『兄弟』がテーマで、タイトルもそのまま『兄弟』。これは期待できると思い即買いしました。

義兄弟とかではなく、実兄弟モノです。
平凡な自分とは違い何にでも秀でている弟に嫉妬し、弟に冷たく当たってしまう兄。
小さい頃から兄が大好きだったのに、思春期の頃から冷たく自分を拒否する兄と何とか距離を縮めたい弟。
ある日、弟がそんな兄に爆発し、兄を性的に征服します。そんな関係も兄の就職を機に一度はなくなりますが、一人暮らしをしている兄の家に転がり込んできた弟。5年前の恐怖が兄を襲います。

ウジウジと劣等感の塊の主人公の視点で物語が進むので、ストーリーは暗め。
弟が兄を追い詰めているようで、実はそういう風に弟を追い詰めている兄。
歪んだ兄弟関係ですが、実兄弟モノなのでこの位暗めのお話の方が読み手としては納得いくかもしれません。
まぁ、好みに分かれる作品だと思いますが…私は一気に読み耽りました。

攻め→受けの激しい執着モノが好きな方、兄弟モノが好きな方にはオススメできる作品です

close

♠ 姦淫の花

  姦淫の花　/　著：夜行花

あらすじ＞＞
大学生の磯貝誠は、人気俳優であり異母兄の尚吾とふたり、故郷である四国を離れ、東京で暮らしている。
ある事件以来、兄弟という禁じられた一線を超え、ふたりは恋人の関係になっていた。だが、尚吾をなによりも大事に思いながらも後ろめたさを捨て切れない誠に対し、尚吾は抱けば抱くほど誠に溺れ、独占欲を募らせていた。
そんなとき、父親が事故に遭ったとの連絡が入り…。
個人的評価★＝5つ

※ ブログ移動しました。
⇒新しいブログで続きを読む

『堕ちる花』の続編です。
兄弟で恋人の関係になったことに罪悪感を感じている弟・誠に比べ、兄・尚吾は前巻で吹っ切ってしまっており、誠に対する執着はよりヒートアップしています。
著者自身あとがきで前回では2人のエチシーンが書き足りなかったとのことで、エチシーンはとても濃厚で「これでもか！」という位、様々なプレイをしています（笑）

今回でも事件が起きますが、前回の謎に比べるとアッサリめです。
ですが、最後の最後で驚愕の事実が発覚し、次巻へ続きます。
この兄弟にまた合えると思うとすっごく嬉しいですが、次巻発売が待ちきれない状態です。
本当に面白いので、自信を持ってオススメします♪

夜光花先生が好きな方、兄弟モノが好きな方、ミステリーが好きな方にはセットで読んでみて欲しいです(^^)

close

♠ 堕ちる花

  堕ちる花 / 著：夜行花

あらすじ＞＞
大学生の磯貝誠は、異母兄で人気俳優の尚吾とふたり、故郷である四国を離れ、東京で暮らしている。過保護なくらいに誠を溺愛している尚吾と、弟でありながら兄を守りたいと思っている誠。ふたりはまるで恋人のように仲のいい兄弟だった。
そんなある日、誠のもとに幼馴染みからハガキが届く。それがすべての始まりだった…ずっと押し殺してきた想い。兄弟として超えてはならない一線。故郷に隠された忌わしい秘密とは…。

個人的評価★＝5つ

※ ブログ移動しました。
⇒新しいブログで続きを読む

大好きな夜光花さんで、しかも大好物の兄弟モノ。
これは「絶対に面白いに違いない！」と、あらすじを見ただけで即購入しましたが、思った通りとても面白かったです。

夜光花さん得意のミステリーで、ただ単によくある義兄弟モノではないです。
謎が謎を呼び、主人公と共に読み手も謎が深まっていき、最後まで白けさせる事もなく、しっかりと練られたストーリーなのでミステリーファンの方もきっと満足すると思います。

幼馴染が死ぬ夢を見る誠（弟）、帰省を嫌がる尚吾（兄）、故郷の謎の沼、幼馴染の死…
全てが絶妙に絡み合ってて、最後まで気が抜けません。

兄弟の初めてエチシーンでは、物語の鍵となる沼が関わっており、一線を越える辺りも納得できるお話です。やはり、義理とはいえ兄弟の壁を乗り越えるのは簡単ではないと思うので、私的にはストーリーに入りやすかったです。兄弟の関係を考え、尚吾は悩みますが、意外と繊細な顔立ちの弟が強いのも好感大です。悩みが吹っ切れた尚吾の誠への激しい執着が堪らなく萌えます(*＾ω＾*)

挿絵も水名瀬先生で繊細でとっても美麗で、お話にもすごくマッチしているのも見逃せません。
夜光花先生が好きな方、ミステリーが好きな方、よくありがちな兄弟BLに飽きている方には是非一読オススメします！そうでない方も一度手に取っていただきたい作品です

close