♠ 限りなく身勝手な愛情

限りなく身勝手な愛情 / 著：樹生かなめ

あらすじ＞＞
ガキの時から……俺の本命はこの人だけだ
サラリーマンの堀慧一と高須賀和正は社内恋愛の真っ最中。先輩なのに、凄みの入った強引な後輩・高須賀にいいようにHをされる毎日を送る堀だが、なんだかんだで高須賀を許してしまう。そんな中、高須賀の携帯に堀の声で「別れてくれ」という電話が掛かり始める。もちろん堀に覚えはなく、犯人探しを始めたが、その矢先に堀が誘拐されて……！！

個人的評価★＝2.5

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『限りなくゲームに近い本気』の続編です。

序盤に堀が学生時代に悩まされた弟・慧二とその仲間達の悪さが出てきます。
もう、ホント、ロクデナシなんです。
BLに女は要らないが信条の管理人ですが、高須賀の過去の女性が関わってくるので今回は女性が出現するのは致し方がないとしても、慧二や千葉の女性に対する態度が人として有り得ないので、見ていて気分が悪くなりました。

そして、堀の母親も『嫌な女』として出てきます。
弟も母親も『人としてどーよ？』な性格をしてくれているので、私なら確実に『人間不信』だと思いますが、弟に良く似た性格の高須賀となんやかんやと上手くいってるので、ある意味堀もぶっ飛んでいるだと思います。

しかし、高須賀の『堀さん意外はどーでもいい性格』から、堀誘拐犯をボッコボコにしてくれる様はある種爽快でした。

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♠ 限りなくゲームに近い本気

限りなくゲームに近い本気 / 著：樹生かなめ

あらすじ＞＞
まだ3年目なのに、異様に仕事の多いサラリーマン・堀慧一。待望の新人・高須賀和正は長身でやたらと凄味の入った男前。不安だった堀だが仕事の覚えも早く話も合い、デキる新人に一安心。ところが突然、堀が好きだと告白をしてきた高須賀。脅すような台詞とは裏腹にすねる様がやけに可愛く見えて、とりあえず友達から、と付き合い始めた堀だが…。

個人的評価★＝3.5

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樹生かなめ祭り開催中です。
限りなくシリーズが4冊セットでオークションに出てたので、買ってしまいました。

居ました、居ました。
樹生先生の作品に出てくる『人間としてどうしようもない人』。
まぁ、お察しの通り、そのキチ○イは『攻め』なんですけどね。

真面目一筋な堀の下についた後輩・高須賀。
高須賀は仕事が良く出来、しかも自分に懐いてくれてる可愛い後輩だと思っていた堀ですが、その高須賀から告白され、付き合うことになります。

そんな堀には、真面目な自分とは似ても似つかないロクデナシの弟・慧二います。その慧二の友人で、慧二と一緒によく自分をからかってきた千葉も大嫌い。

しかし、ある日、高須賀の家に立寄ったら、そこには弟・慧二がいます。
以前も彼女を慧二に寝取られた過去がある堀は、『またか』とその場を逃げ出します。しかし、逃げ出した堀を慧二が追いかけてき、ネタバレします。

高須賀は、千葉だと。
二人で堅物な堀が高須賀とエチするかどうか10万賭けていたのだと。

人を追いかけてきた高須賀にそれを問い詰めても、悪気もなくアッサリ認め、怒った堀が別れを切り出し、職場でも高須賀を避けて過ごすようになります。

しかし、人間としてどうしようもない、壊れてる高須賀がブチ切れ、堀を追い詰めます。 堀自身も千葉は嫌いだが、高須賀は好きなので、絆され、元サヤに納まります。 最後に、慧二も高須賀も真性のロクデナシなので、弟の目の前で青姦という暴挙に出てくれます。

管理人は『受けすら居たら、全て要らないな攻め』が大好物なので、堀に近付くために色々画策してきた高須賀がある意味可愛く感じてきたので、嫌いではない作品でした。

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♠ 恋をするなら英国紳士

なんだか、かなり久しぶりの更新になりますι

今の職場は以前の職場と比べたら天と地で、ほんと素晴らしい職場なんですが、仕事に疲れてネットから離れていました。　しかし、決して一般人には戻れないところまで来てしまっているので、BL本だけは買い漁るという腐りっぷり。　もう此処まで来たら、何処まで行けるのか行ってみようと思います。

さて、廃人生活中に買い漁ったBL本の感想でもチマチマと書いていこうと思います。

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恋をするなら英国紳士 / 著：樹生かなめ

あらすじ＞＞
凛とした美形の青年・相良郁郎の職業は、ラーメン屋台の主。借金王の父親のせいで苦労したが、努力と根性で乗り切ってきた。そんな郁郎の屋台を、ある日金髪美形のイギリス人で伯爵家の跡継ぎ・ウィリアムが訪れる。健気に生きる郁郎に心打たれたのか、なんと彼は毎日オンボロ屋台に来るように。しかも手にはピンクの薔薇の花束…。それが愛情表現だと気付いた郁郎は慌てるが、ウィリアムは国境も身分も、性の壁さえ越える覚悟のようで…!?ダーリンは伯爵様!?めざせ愛の国際交流。最強ハーレ○イン・ラーメンラブ。


個人的評価★＝3

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以前、樹生かなめ先生祭りを一人で行っており、一時治まってたんですが、何故だか樹生先生の『受けの人間的人権など全てを無視した壊れっぷりを見せてくれる攻め』に、再度攻められまくりたくなり、祭り再びです。

前述でも申しましたが、樹生先生の作品には、人間としてどうしようもないキャラが必ずと言っていいほど居ます。

今回も攻めがそういうキャラなのか、ある意味期待しながら読み始めましたが、攻めは普通でした。 いえ、まぁ、英国人だし、伯爵様の家系だし、決して普通ではないんですが、樹生先生の攻めキャラとしては普通でした。

ですが、今回もやってくれるキャラがいました。
主人公の父親です。
この父親の駄目っぷりに、いっそ拍手さえ送りたい。
こんな父親で、主人公と主人公の姉はよくグレずに育ったもんだ。（ファンタジーですが）

でも、まぁ、受けの郁郎は一本筋が通った男前な性格でウジウジしてませんし、攻めのウィリアムには、『留学に日本に来たならプラプラせんと勉強せーよ』と言いたくもなりますが、あくまでもファンタジーの世界なんで華麗にスルーしたら、郁郎の駄目パパすらも面倒みます！的な行動を取ってくれるので、軽いノリなBLを楽しみたい時にはいいかと。

ま、ルビー文庫なので、本も薄けりゃ、内容も薄いですよね。
でも、まぁ、ドロドロで、ヘビーなBLに疲れた時にでもどうぞ(^^)

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♠ ささやかな恋愛のすすめ

ささやかな恋愛のすすめ / 著：麻生玲子

あらすじ＞＞
同性に欲情する―大学生の新は、その性癖を自覚する前、密かに惹かれていた山野と再会する。恋を諦め、体だけの関係に慣れたはずの新がどんなに自制しても、山野は以前と同じ親密さで新の心の中にするりと入り込んでくる。友人としての仲が深まるほどに、熱を孕む恋情―それを押し殺すため、山野と自分の「違い」を忘れないため、新はセフレと体を繋ぐ。そんな新の事情も知らず、情交の痕を目にしても心配してくる山野の優しさに追い詰められて。

個人的評価★=3.5

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思春期真っ只中で自分が世間一般的な価値感から外れていると気付いた新は、目立たなくひっそりと中学時代を過ごす。

しかし、地元から2時間程離れた大学に入り、新は自分の性癖をカミングアウトし、新しい生活を送っていた。そこに中学時代密かに想っていた山野が現れ、友人として過ごすようになります。

しかし、山野への想いを殺すため、自分と山野の違いを確認するために、セフレと関係を結び、その情交の痕を山野に見せ付け、山野の許容範囲を確認するかのように。 そんな危うい新の全てを受け入れるかのように、山野は新を心配し、支え、守ろうとします。

19歳にして、末恐ろしい包容力です！！！（笑）

両思い後、2人のサークルメンバーに『新は俺のものです』とカミングアウトする山野に、おまえはアホだろうと言う新。 しかし、『言いたい人は言うし、言わない人は言わないだろ』と言い、さらに『これは俺の決意表明みたいなものだから』と山野は言います。

新と共に歩く決意をし、それは別に恥ずべきことじゃない、という山野の気持ちなんでしょうね…その、どこまでも新を守る山野の男らしさに惚れます(*´艸`).+ﾟ*｡:ﾟ+

包容力ある攻めが好きな方にお勧めです～～(*^ω^*)♪

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♠ R134

R134 / 著：橘　紅緒

あらすじ＞＞
「俺だけ見て、俺にだけ話して、俺だけに優しくしてればいいんだよ」
四年前、白倉梓朗は幼馴染みで誰よりも大切な麻也を守るため、留学を決意した。そして今日、麻也のもとへ帰ってきた。けれど、梓朗の留学を裏切りとしか考えられなかった麻也は「一生おまえの顔は見たくなかった」と梓朗に告げる。一緒にいることに慣れすぎていたふたりの別離。それは互いに不安とより強い独占欲を抱かせもした。麻也を誰よりも理解しているのは自分だ、絶対的な自信を持っていた梓朗だったが―…。

個人的評価★=3.5

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この作者さんの本は初めて読みました。
表紙の美麗さと、帯に書かれた台詞「俺だけ見て、俺にだけ話して、俺だけに優しくしてればいいんだよ」で、買いました(*^ω^*)♪

知らずに購入したんですが、この方の作風は本当に独特です。
梓朗・麻也視点以外に、麻也が面倒を看ている由宇視点もあったりし、それがコロコロと変わるので、「あっ、梓朗視点から麻也視点に変わった」…と、切り替えなくちゃいけなかったりしました(^^;)

文章もブツブツと切れる感じなんですが、詩的で綺麗でしたが、駄目な人には駄目なんだと思います(>_<)

↓↓こんな感じ↓↓

　隙間なく唇を交じりあわせたまま、ゆっくりプールに沈んでいく。
　透き通ったブルーのなかで、シャツが両側へふわりと広がった。
　双方の躰を両腕でしっかりと繋ぎとめ、まるで酸素を分かちあおうとするように互いの舌を貪る。
　胸が熱い。
　足が自然と水中に浮力を蘇らせて、躰が上昇する。
　顔を水面から出すと同時に昇りが弾けた。軽い酸欠で呼吸が乱れているままに激しくくちづけあう。
　空気よりも相手を欲していた。
　とまらない。
（本文P.131から）

攻めの麻也は複雑な家庭環境から、梓朗にしか心を開かず、男性・女性問わず性的な行為に嫌悪しています。そんな麻也とずっと一緒にいる為に、4年前単身NYに留学に行くのですが、その梓朗の行動が麻也には裏切り行為にしか見えません。

4年後、梓朗は帰国し、離れていた間の互いの変化に戸惑いつつも、2人は再び相手を求め合います。
特に麻也の梓朗に対する子供のような執着が堪りません(*´艸`).+ﾟ*｡:ﾟ+

一気にバァーと読み進める感じの作品ではないので、秋の夜長にじっくりと、文章間の余白を楽しむように読むのをお勧めします(*^ω^*)♪

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