♠ 好きだなんて言えないっ♥

好きだなんて言えないっ♥　/　著：甲山蓮子

あらすじ＞＞
俺、高木陽一は大手広告代理店の営業マン。かつての親友―人気イラストレーターの藤波亮と再会してから、公私ともにトラブル続きなんだ。クールで男らしい亮は、子供っぽい俺の憧れだったのに、奴は二年前、姿を消した。なのに突然現れたと思ったら、「お前がずっと好きだった」なんて言い出した!しかも亮は何故か、俺と超美形の後輩・村田聡が恋人同士だって信じてるんだ。嫉妬に狂った亮にムリヤリ抱かれちゃって、おまけに気持ちよかったなんて…俺、ホモじゃないはずなのに―!?ルール無用のラブ・バトル。

個人的評価★＝5

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攻めの亮は、受けの陽一に関してだけはかなりの妬きもちやき＆独占欲全開の性格なんですが、陽一が「亮はクールで男らしくてかっこいい♡」って言うので、そういう男を演じている亮がいじらしくて可愛いです♡￫ܫ￩♡ 陽一も可愛らしい顔立ちをしているのにそのことに全く気付いていない天然で面白いです(^^) でも、何と言っても一番良いキャラは後輩・村田です(*^^*) 男前で金持ちで策士な村田にやたらキュンキュンさせられました（笑）
 
後半は亮視点でお話が進み、陽一と亮の高校時代のお話も少しされます。
一見陽一を振り回しているかの亮ですが、実は天然の陽一に亮がかなり振り回されているのが分かり、またそこが萌えます(*^^*)

キャラもみんな良く立ってて面白いし、可愛いお話なのでBL初心者さんや、軽くBLを読みたい時にオススメです♪

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♠ 恋花火

恋花火　/　著：水瀬結月

あらすじ＞＞
伝統技能保全のため、大学の研究室から花火製作の芙蓉工房へ派遣された誠人。古色蒼然たる屋敷で彼を待っていたのは、見た目は人間とまったく変わらない『職人形』の冴だった。高度な学習機能を持つメカニズムに好奇心を刺激された誠人は、睡眠や食欲に加え、性交渉もできるという冴の疑似射精を確認すべく、早速検分にかかる。ところが、思わず交わした口づけで快感を学習してしまった冴は誠人の性感を煽りたて、快楽を極めようとし始める。いつしか二人は淫蕩な行為に耽る夜を繰り返すようになるのだが…。

個人的評価★＝4つ

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お話は近未来で、21世紀初頭までは二足歩行ロボットは夢であったが、その後はより人間に近いロボットの開発に研究者達は夢中に研究・開発を行い、やがて一目ではロボットと見分けられない程のアンドロイドが誕生するが、究極の擬似人間に恋をし、命を落とす社会現象まで起きてしまい、アンドロイドは生産されなくなった社会のお話です。

近未来のお話と知らず、水瀬結月先生だから買ったので、読み始めて『あぁ～、苦手なタイプかも…』と思いながら読み始めましたが、アンドロイドの冴が住む工房が今の私達が住む実社会とかけ離れていないからか、意外とすんなり読めました。

ただ受けの誠人がことあるごとに『職人形』だとか『心を持たないアンドロイドが～』とか考えているので、現実に戻されるというか、冴が可哀相で仕方なくなりました。お話の設定にも人間がアンドロイドに恋をしたことにより社会現象が起こり、法律が定められているので、誠人が直ぐに覚悟を決めれないのも十分分かりますが、その一言で一瞬現実に戻される感があり、少し残念でした(>_<)

人間とアンドロイド、決して交わることのないモノ同士なので、どちらかの最後は辛いんだろうけど、お話なのでそこはボンヤリぼかして終わるのかと思っていたら、後半冴が片腕がもげる損傷を負います。職人形は損傷を受けると伝統のデータを取り出され、廃棄処分にされるのです。もぅ、この場面が本当に辛くて辛くて、胸が痛くなりました(ぅДT) 誠人が頑張って冴の廃棄処分を阻止しますが、ここからやろ！ってところでお話は終わるので★を1つとりました(>_<) けど、未来は明るそうなので、悲恋ではなく安心しました…(^^;)

すっごく気になるところでお話は終わっていますが、切なくて、線香花火の情景も綺麗で、私は好きな作品でした(＾＾) 線香花火がやりたくなるお話です♪

続編希望！

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♠ 君のいけない束縛

君のいけない束縛　/　著：杏野朝水

あらすじ＞＞
俺のものになってよ
可愛くて元気な兼業管理人・幸斗のマンションに引越してきたカッコイイ男は、なんと人気俳優の曽根原駿!!幸斗に一目惚れした駿は、好きになったら全てが欲しいと猛烈アプローチ！　強引さに戸惑いながらも、幸斗は活躍する駿の瞳に自分と同じ寂しさを見つけ惹かれてゆく。だけど誰にでも優しい幸斗に嫉妬した駿は独占欲を剥き出しにしてくる。そしてケモノのように荒々しい愛撫が幸斗を襲い!?　人気俳優×可愛い管理人のいけない恋の行方は…！！

個人的評価★＝4.5

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攻めの駿は、元モデルで若手俳優で見た目はカッコイイのに、気取らず、驕らず、とっても出来た青年で、とても感じが良いです(^^) 好きな人は束縛したがり、甘えたがり…というところが可愛らしく、大型犬のイメージがピッタリです。反する受けの幸斗は、26歳になるけどいまだに新入社員に間違われる程の童顔で可愛らしい見た目だけど、世話したがりで、しっかりとした性格です。

やりたい事があるけど、今の居心地の良さを捨てきれず、その道に進む勇気が持てず逡巡し、夢に向かって努力する駿を眩しく感じたりする幸斗は、いくらしっかりした男前な性格とはいえ、歳相応に悩んだりする本当に普通の一般人なんだなって伝わってきて、とても物語に入りやすかったです(^^)

また一方の駿も年上の幸斗に好きになってもらおうと、より仕事に精を出し、しっかりしようとするところが非常に好感が持て、本当に気持ちの良いカップルでした(^^) 周りのキャラも皆感じがよく、特に駿が俳優として憧れている友人の正基が本当にカッコイイです(*^^*) 人を良く見ており、引き際も心得ていて、いい大人の男性の見本でした。

後半の書き下ろしには、その正基視点のお話があり、幸せそうな幸斗と駿も見れます。駿の元カレの廣川との今後がすごく気になります(^^) こちらも良いカップルになると思うので。

大型犬ワンコ攻めが好きな方、可愛いお話が好きな方、杏野朝水先生の作品が好きな方にオススメです♪

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♠ Green Light

Green Light　/　著：玉木ゆら

あらすじ＞＞
頭がよくて、スポーツ万能で、性格がよくて、おまけに男前な夏木はまるで王子様。捻くれ者の泉は、昔は彼と仲良しだったが、ささいなことが原因で疎遠になっていた。同じ高校に進学したけれど、たまに話すとケンカ腰になって、夏木の取り巻きと揉めてしまう。そんなある日、なりゆきで夏木とデートすることになり…!?幼なじみ二人の、甘くてしょっぱいティーンエイジ・ラブ!!オール書き下ろし。

個人的評価★＝3

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私はここまで見た目も性格も完璧な王子様設定って知らないですって位、ホントに攻めの夏木は王子様そのものです。見た目も良くて、頭も良くて、スポーツも万能で周囲からの評価が高い。けど、ドSってキャラが多いので、今回もいつブラックが発動するのか…と疑いながら読み進めていたのですが、両思いまでいっても、エチシーンになってもブラックが発動しないので、「本当に王子なんだ！」って驚いた位です（笑）

それに反して、主人公である受けの泉は、口が悪く、周囲とコミュニケーションが上手く取れないので友人もおらず、趣味はヒーローショー鑑賞…と、これまたあまり見ない設定です。ただ、周囲の人間（特に夏木の親衛隊）から攻撃を受けていたら、こうなってしまうのも仕方ないんだろうなって思いました。

両思い後の2人のお話も載っていますが、こちらは攻めの夏木視点で、王子様の夏木が泉との2度目のエチに持ち込めず悩むお話です（笑） もう泉が本当に好きなんだなぁ～って、すごく伝わってきます(^^) なんか王子ではなくて、歳相応の夏木が見れて、私はこっちのお話の方が断然萌えましたし、好きです(*^_^*) 泉は相変わらずツンツンツンデレですが（笑） ツン過ぎやと思うから、夏木の為にもうちょっとデレも増やしてあげてね(^^;) まぁ、夏木は泉であればどんな泉でも大好きだと思うので、問題ないのでしょうね～

あと、あとがきに思いもかけず15年後のSSがあり、ちょこっと2人の15年間が覗けて嬉しくなりました(*^^*) 男女の仲でも、15年続けさせるのは大変なんだから、男性同士で15年続けるのはそりゃ大変だったろうと思います。そして、チラッとそんな話もでてきます。お話なんだけど、そんな伏線があるだけで『両思いになり、二人は永遠に一緒に過ごしましたとさ、チャンチャン♪』みたいな嘘臭さがなくなって、非常に好感が持てるSSでした(^^)

王子様みたいな攻めが好き！、ツンデレな受けが好き、攻めにひたすら甘やかされるお話が好き、玉木ゆら先生のお話が好きって人にオススメです♪

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♠ 青の淫影

  青の淫影　/　著：沙野風結子

あらすじ＞＞
孤独な日々を送っていた高校生の由羽は、六年ぶりに美貌の異母兄、英国帰りの大学生・柊士と再会する。甘い同居生活の中、奪われてしまう身体。ずっと想いを寄せてくれてきた教師の存在と、柊士が向けてきた獣のような欲情に、由羽の心は乱される。禁断の愛に溺れた異母兄弟が、その先に見るものは―。


個人的評価★＝4つ

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妾の子である由羽。10歳の時に母親が手術をすることになり、父親の家に2週間滞在することになるが、そこには2つ学年が上の異母兄の柊士がいました。柊士の母親は由羽と由羽の母親の存在を知り、息子を置いて離婚したばかりで、泣きそうな顔をした柊士。そんな柊士に、10歳にして由羽は罪悪感で一杯になります。由羽が母親が出て行ってしまった原因の一つであると知らない柊士は、由羽と寝食を共にすることを望み、2週間の最後の夜に遂に2人は身体を触り合いっこをしてしまいます。

6年後、母親が亡くなり父親の家に引き取られ生活をすることになる由羽。そしてイギリスで生活していた柊士も日本に帰ってくることになるところからお話は始まります。


私の大好きな兄弟モノで、兄（攻）⇒弟（受）への激しい執着！
兄の柊士は完全にやりすぎで、犯罪（ストーカー）と言ってもおかしくない程の執着です。兄が由羽への執着を由羽自身にばらす時、余りの激しさに私もちょっと引きました(^^;)　でも、その黒さがまた良いんです！（結局、好きなんです / 笑 ）　

あと、エロ度も高いです。尿○プレイがあります（スカ○ロではないです）ので、苦手な方にはオススメできないかも…。

でも、兄弟モノ、沙野先生の作品が好きな方、黒いくらいの激しい執着モノが好きな方にはホントにオススメですので、是非読んでみてください♪

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